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9月26日(土曜)に、ホッケー日本女子代表の小野真由美選手とオンライン交流の一環としてビンゴ大会を開催致しました。
小野選手が交流活動に参加されるのは今回で2回目、昨年は入院中のこどもたちにホッケー体験を提供していただいており、オンライン環境下においても小野選手の人柄によって明るく笑顔の絶えない彩り豊かな時間となりました。
今回のビンゴは小野選手にちなんで「ホッケー」と「オリンピック」を題材にしました。小野選手が数字の代わりに「ドリブル」「ピンクユニフォーム」や「東京2020」などが書かれたくじを引いて読み上げていきます。
ルールは通常のビンゴと同じでシンプルでこどもたちもすぐに楽しめるものですが、くじで出てくるコメントごとに小野選手がクイズを出したりこどもたちから質問が出たりと、どんどん会話が弾んでいきました。
さくらジャパン(ホッケー日本女子代表チームの愛称)と書かれたくじを引いた際には、「ホッケー日本男子代表チームの愛称はなーんだ??」と小野選手からクイズが出され、こどもたちも自由な発想で回答、自然とこどもたちがホッケーに親しみを持てるような工夫が随所にありました。(正解はサムライジャパン)
スポーツが大好きなこどもたちと、こどもたちをニックネームで呼びながらホッケーを楽しく教えてくれる小野選手が溶け込むまでに時間はほとんど必要としませんでした。フィールド上でも状況に応じたプレイで活躍する小野選手らしくオンライン上でもこどもたちの多種多彩な質問や回答に巧みに応じながら場を盛り上げてくださいました。
こどもたちにとって過去に2回、北京とリオのオリンピックに出場した小野選手を身近に感じられたビンゴ大会、終盤は残ったくじに記載された題材を説明してくださいました。
① 「シュートアウト戦」
「サッカーのPKのように、同点で勝ち負けを決めないといけないときに1対1をします。23メートルの距離の中で8秒以内に点を取らないといけないんだよ。」
5秒でもなく10秒でもない8秒という時間に興味をしめすこどもたち。
② 「フィールドホッケー」
「みんながよく聞くホッケーというスポーツはもう1つあるよね。そう、アイスホッケー。アイスホッケーと区別するためにフィールドホッケーと呼ばれたりするんだよ。」
実際にホッケーのスティックなどを小野選手に披露してもらい、会場で観戦してみたいという想いを募らせていくこどもたち。
③ 「アジア大会初優勝」
「大陸別の大会があって4年に1回開催されます。2018年に初めて日本が優勝したんだよ。」
アジアにはどんな国があるのかを学びながら、小野選手をはじめとした日本代表の偉業を知ることとなったこどもたち。
ゲーム終了後に小野選手から参加賞が紹介されあと、こどもたちからの感想や質問タイムを設けました。
「試合前に食べるものは何ですか?」という質問には、時間ごとに区切って食べるものを軽くしていくアスリートならではの食事管理を紹介いただきました。実はバナナケースを持ち歩く小野選手にこどもたちもおススメのケースを質問したり、自分のバナナケースを披露するなど最後まで笑いが絶えないあっという間の1時間でした。
オンラインプログラムを終えたあとに、小野選手にはインタビューの時間を設けて頂きました。
Q1. 今日、オンライン企画に参加された感想はいかがでしょうか?
「こどもたちのリアクションを直に感じ取れてよかったです。一緒にやってるんだよ!という感覚があって私自身も楽しむことができました。今日のテーマの1つとしてこどもたちが意見を言いやすい雰囲気を作ることを意識して臨みましたが、いろいろと話をしてくれてよかったです。」
Q2. このような活動に参加することでご自身が受ける影響はありますでしょうか?
「なかなか普段の生活では触れることがない競技なので、1日に1人でもホッケーという言葉を口に出してもらう機会が増えれば自分にとってもプラスですし、それがホッケー全体の底上げになればと思っています。このような活動はTVのようなメディア活動と違ってお互いに会話できる、実際に関わることができる貴重な時間でした。このような機会がなければ出会えなかったこどもたちの声を聞けて、今後の代表の選考会などプレイヤーとしても大変励みにもなりました。今後、会場で今日のこどもたちに会えたら泣いちゃうかもしれません(笑)」
Q3. このような活動をされる小野選手から他のアスリートにメッセージはございますでしょうか?
「どんどん自分の活動、所属団体やスポーツのことを発信していってほしいです。その中で話す・伝える能力は非常に大切だと思います。そういう自分の価値や能力を高める意味でも今日のような活動に参加することは非常に意義がありました。限られたアスリート生活の中で、一人でも多くの選手がスポーツだけでなくもっと色々なことを積極的に経験して、知識を得て、活かしていってほしいです。」
こどもたちの笑顔と好奇心を最大限に引き出してくださった小野選手にはこの場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。
このような機会はこどもたちにとってもアスリートにとってもスポーツを通じて多くの世界を知ることができます。新型コロナウィルスの影響で生活様式の変化が迫られ様々な制限を強いられる中、参加する全てのひとたちが心を前に向けられるきっかけにもなり得る可能性を秘めています。
今後また小野選手に参加頂く機会ができれば、2018年のアジア大会金メダルと一緒に今度は「東京2020」のメダルと奮闘記を披露いただけるよう、引き続き小野選手と「さくらジャパン」の世界を舞台としたご活躍を応援して参ります。