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この度、7月14日(日)にShonan BMW スタジアム平塚にて入団記者会見が開催され、Jリーグクラブ「湘南ベルマーレ」に悪性リンパ腫で長期療養中の男児、高田琥太郎(たかだこたろう)くんがチームの一員として入団致しました。
今回、Jリーグクラブとしては初の「TEAMMATES事業」でもあり、日本財団のご支援によって入団が実現致しました。当日は入団する高田琥太郎くんをはじめ、湘南ベルマーレ水谷代表取締役、高田琥太郎くんと湘南ベルマーレを繋いでくださった湘南ベルマーレフットサルクラブ久光重貴選手、Being ALIVE Japan理事長北野華子が登壇致しました。
Being ALIVE Japan代表の北野より、TEAMMATES事業を通じて第一に高田琥太郎くんがチームの一員として活動する中で、自信をもち、多くの成功体験を得て成長・自立する機会をサポートしていくことを話しました。また事業の期待として、琥太郎くんの活躍が発信されることで「前向きな長期療養生活」を送るロールモデルとして、同じ病気のあるこどもたちやご家族の励みや希望に繋げていきたいこと、またファンや琥太郎くんを支える人の存在が増えていく過程と結果を実現していきたいことを話しました。
また湘南ベルマーレの水谷代表取締役より、クラブミッションとする「夢づくり、人づくり」についてお話しをされ、「我々は一度、クラブ存続の危機に面しましたが、その時は地域の人に支えられ、まだ歩かせてもらっています。その恩返したいと思い、話を聞いて即決させていただきました。彼がこれからチームメイトとなって一緒に活動していきますがベルマーレだからこそ、琥太郎君の背中を押す。琥太郎くんの元気な姿や勇気を地域に発信して地域が明るく元気になっていただきたいなと思います」と話していただきました。
続いて湘南ベルマーレフットサルクラブ 久光重貴選手からもご挨拶をいただきました。 「琥太郎くんとの出会いは、フットサルリボンという活動で出会いました。入院中に一緒にボールを蹴って出会った。今回このように入団してくれたことは本当に僕自身もうれしいですしクラブに感謝しています。」と高田琥太郎くんとの出会いについて共有して下さりました。
「何よりも僕自身、6年前に肺がんを患いまして、今もずっと治療を続けているんですが、このクラブの選手でいたからこそ、たくさんの人に支えてもらい、背中を押してもらいました。このクラブでなければ今の自分はいないと思っています。だから選手、サポーター、スタッフ全員に琥太郎くんの背中も押してもらいたい。僕自身そうやって背中を押してもらって、前を向けて今も一生懸命頑張っています。このクラブだからこそ、琥太郎くんが一歩チャレンジする勇気や、目標に一歩でも近づけるような努力をしてもらうことができれば、きっと自然と琥太郎くんが笑顔になって、ご家族、その周りにいる人たちも絶対に喜んでくれると思います。」とチームと高田琥太郎くんの成長を期待し、今回関わる全ての方々へメッセージを送りました。
その後、水谷代表取締役と高田琥太郎くんが契約書にサインをして、正式にベルマーレのTEAMMATESとなりました。契約書を水谷代表取締役と掲げ、写真撮影を行なった際には高田琥太郎くんからも笑顔が溢れ、入団を実感した様子が見られました。
そしてまだ少し緊張感が見られる中、高田琥太郎くんの自己紹介とインタビューに移りました。冒頭では「高田琥太郎です!8歳です!」と大きな声で名前と年齢を発表し、続いて司会者より高田琥太郎くんにいくつか質問をさせていただきました。
司会者 : ユニフォームの背番号49番を選んだ理由はなんですか? 高田琥太郎くん : 選べるなかで1番大きい数字だったからです。
司会者 : 選手になんて呼ばれたいですか? 高田琥太郎くん : こた
司会者 : チームに入ってやってみたいことは何ですか? 高田琥太郎くん : キーパーの練習。キーパーが好きだから。
司会者 : チームに入ってできるようになりたいこと、目標はなんですか? 高田琥太郎くん : コーチや選手のみんなの名前を覚えること
司会者 : チームに入って楽しみなことはなんですか? 高田琥太郎くん : コーチ(監督)や選手に会えることです。
緊張しながらもしっかりと質問に答えており、入団して何よりも選手やチームスタッフと会うこと、話すこと、活動を共にすることを楽しみしている様子がとても伝わってきました。
最後に水谷代表取締役より、背番号49番のユニフォームが高田琥太郎くんに贈呈されました。ユニフォームに袖を通した高田琥太郎くんは一番の笑顔を見せ、報道関係者の写真撮影の間も終始笑顔がたえませんでした。会見後のインタビューではユニフォームに袖を通した感想を聞かれ「いけてると思う」と嬉しそうに話しておりました。
また入団記者会見終了後、部屋を退出した高田琥太郎くんの顔からはホッとした様子とどことなく満足気な様子が伺えました。
今後、高田琥太郎くんは2019シーズン終了まで、月に1〜2回、定期的にチームを訪問し、多様な活動に参加していきます。練習への参加や、試合当日のチーム運営サポート、フロント業務の体験、そして、サポーターや同世代のアカデミー生との交流を通して、成功体験を積み重ねることで高田琥太郎くんの体力、自信や社会性を取り戻してほしいと考えております。またそれだけではなく琥太郎くん自身が成長していく姿を前向きに長期療養しているお子様のロールモデルとして発信されることで同じような病気のあるお子さんたちの希望や励みに繋がると考えております。
次回の記事は、高田琥太郎くんが初練習参加の記事とアップさせていただきます。皆様是非ご高覧いただけましたら幸いです。