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TRYMATES
全てのラガーマンへ、もしみなさんの笑顔を待っている子どもたちがグラウンドの外、例えば病院にいたら、みなさんはどんな一歩を踏み出しますか?
8月8日(日曜)に、Being ALIVE Japan団体オフィス(東京都世田谷区)でTRYMATESのプロジェクトメンバーとして活動している3名のラガーマンにインタビューを行いました。
今回のインタビューは3名のラガーマンたちの「TRYMATESという活動を通じて、社会に貢献する」という想いの本質を伺い発信することで、少しでも多くのラガーマン・その所属チームに共感の輪を広げて、子どもたちの笑顔が広がることを目的として実施されました。
今回、インタビューにご協力頂いたのは赤堀龍秀さん、竹本竜太郎さん、和田拓さんという日本ラグビーの最高峰であるジャパンラグビートップーリーグでご活躍されていた3名のラガーマンです。
既に現役を引退された3名ですが、オフィスに入られた時のオーラはさすが元トップリーガー!ひと際、大きな存在感はその体格のみならず、笑顔と気配りから発せられる人柄によるもので、打合せから包み込まれるような和やかなムードで進んでいきました。
TRYMATESは、ラガーマンとともに新型コロナウイルス禍で入院治療を必要とするこどもたちとご家族を支援するプロジェクトです。現在、当プロジェクトでは、一般社団法人DAENの佐々木隆道代表が考案された、ラグビーの動きと文化を取り入れた「ラグッパ体操」をオンラインで、定期的に病院のプレイルームや院内学級にて子供たちとご家族、医療者に提供しています 。そんなTRYMATESのプロジェクトメンバーとして活動している3名に、参加されたきっかけのお話からインタビューはスタートしました。
お子さんが誕生するというライフイベント、親御さんが子どもに関わる職業だったという環境など、子どもたちに関わろうとする背景はみなさんそれぞれでした。一方で3名が異口同音に唱えたことが「誰かの為に」でした。
それぞれチームは違えど、同じスポーツを通じてしのぎを削り、高め合ってきた仲間として今度はグランドの外で同じ志に向かってひとつになる、まさに「ノーサイド」の精神を体現する形で活動の輪が広がっていったのです。
ラグビー憲章には5つのコアバリューが示されています。「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」です。この5つが根底にあり、「誰かに助けてもらったり、誰かの為にプレーすること」をラグビーから学んだと赤堀さん、竹本さん、和田さんは語ります。現役を引退されて少し劣等感を覚えることもあったというお話もありましたが、「グラウンド外でも誰かの為にできることはある」という前向きで情熱的な発想でみなさんの結束は強くなっていきました。
コロナ禍でリアルな接点は制限されるものの、オンラインを通じたラガーマンとの交流に子どもたちの笑顔は弾けます。子どもたちにとってラガーマンはスーパーヒーローです。そんなスーパーヒーローと一緒に体を動かしたり、お話したり、それはまるで夢のような時間で、子どもとたちの喜びは想像に難くありません。
しかしながら一方で赤堀さん、竹本さん、和田さんは子どもたちからたくさん学ぶことがあったと仰います。「目標を持つことの大切さ」「人とつながる喜び」「アクションを起こす大切さ」など、それはもしかしたら3名が現役時代にグラウンドで感じたことと同じだったのかもしれません。でもそれはラグビー、ひいてはスポーツの持つ価値が普遍的なものであることの証左であり、「笑顔になってもらい、こちらも元気をもらった」という感謝の言葉には、ラガーマンの心を満たす本質的な学びや喜びを体感できる場所がグラウンドやスタンド以外にもあることを示すコメントでもありました。
今回インタビューにお答えいただいた赤堀さん、竹本さん、和田さんは掛け値なく、シンプルにこう語ります。「自分たちにとっても、子どもたちにとっても素晴らしい活動なので、多くのラガーマンに参加してほしい」
ラグビーから一線を引いたOBの方であれば、そこはもう一度自分自身が輝けるフィールドになる可能性を秘めています。
しかしこれはOBに限った話ではなく、現役ラガーマンにも言えることであり、むしろ赤堀さん、竹本さん、和田さんは現役ラガーマンこそこの価値に目を向けてほしいと声を大にして仰います。「子どもたちにとってアスリートは憧れの存在であって、その意味を知ってもらいたい」「グラウンド外でも子どもたちにラグビーで勇気を与えられる」「グラウンドで学んだことを還元できる」これは一部の例であり、子どもたちとの交流から学ぶ価値は自分次第で無限に広がっていくのかもしれません。
もしみなさんの笑顔を待っている子どもたちがグラウンドの外、例えば病院にいたら、みなさんはどんな一歩を踏み出しますか?
これは冒頭の一文ですが、仮定での話ではなく事実として子どもたちがみなさんの笑顔を待っていることを知って頂けたのではないかと思います。次はみなさんが「一歩を踏み出す」その番です。
今回インタビューにご協力頂きました赤堀さん、竹本さん、和田さんに深く感謝申し上げますとともに、ひとりでも多くのラガーマンが本活動の趣旨にご賛同いただき、活動の活性化にご協力頂けますことを心よりお待ち申し上げます。
(文責:樋口)
TRYMATES活動は、現在日本財団HEROsの助成金をはじめ、個人の皆様の御寄附を通じて、新型コロナウイルス禍で長期治療を必要とする子供たちとご家族に活動を届けています。
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