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TEAMMATES事業ではプロスポーツチームとして2人目の入団は初めてとなります。
琉偉くんは2019年4月頃に病気「再生不良性貧血」を発症し、10月中旬まで入院しておりました。現在は退院し、通院しながら治療を続けています。琉偉くんは療養前からバスケットボールが大好きで大阪エヴェッサアカデミーバスケットボールスクールにも通っていました。病気発症後はバスケットボールができていないため、今回の入団を通じてバスケットボールをもう一度やること、またバスケットボールを通じてチームの一員として選手と共に多様な経験ができることを楽しみにしていました。
入団式には琉偉くんをはじめ、ヒューマンプランニング株式会社安井代表取締役、天日ヘッドコーチと大阪エヴェッサのマスコットキャラクターのまいどくんが登壇致しました。はじめに安井代表より「スポーツの力」についてお話しをされて、「スポーツは感情を動かす力がある。土田琉偉くんも大阪エヴェッサに入団してチームの関わりを通して感情を高ぶらせてもらって、勇気を持ってバスケットの舞台でまた復帰してくれたらと思っております」と話していただきました。
続いて天日ヘッドコーチよりご挨拶をいただきました。「とても元気な子なので彼の元気が僕らの力になることは明らか。琉偉くんがいることでお互いに元気を共有し合っていい結果がでるシーズンにしたいと思います。琉偉くん、お願いします!」と琉偉くんへの期待を話していただきました。
その後、琉偉くんと安井代表が契約書にサインをして正式に大阪エヴェッサのTEAMMATESになりました。最初は琉偉くんも緊張していた様子でしたが安井代表と契約書を掲げた時、表情がやわらぎ、嬉しそうな様子でした。
続いて天日ヘッドコーチより背番号10番のユニフォームが琉偉くんに贈呈されました。入団式前に「ユニフォームもらえるの!?選手と同じやつ!?」ととても楽しみにしていたのでユニフォームを受け取った時、一番の笑顔が溢れました。
その後、琉偉くんのインタビューに移りました。冒頭では「土田琉偉です。10歳で小学4年生です。」と自己紹介をし、続いて司会者からいくつか質問をさせていただきました。とてもはきはきとした声でしっかりと質問に答えている様子がとても印象的でした。
司会者:チームのみんなからどのように呼ばれたいですか? 琉偉くん:友達や家族から呼ばれているように「りゅうい」と呼んで下さい。
司会者:チームに入ってやってみたいことはなんですか? 琉偉くん:プロの選手をお手本にしてシュートが上手になりたいです。
司会者:チームに入って楽しみなことはなんですか? 琉偉くん:プロ選手の試合を近くで見られることです。
司会者:バスケはやったことがありますか? 琉偉くん:はい、バスケはやっていました。
司会者:背番号「10」を選んだ理由は? 琉偉くん:今年で10歳になり、また新しいスタートを切ろうと思って10番を選びました。
司会者:どんなチームメイトになりたいですか? 琉偉くん:明るく元気を届けるチームメイトになりたいです。
入団した琉偉くんのお母さんも「病気になってバスケを諦めて、もうやらないと話していたこともありましたが、こうした機会をいただき、元気になる過程でバスケをもう一度大好きになる機会をいただき、とても感謝しております。」と嬉しい気持ちを話しておりました。
入団会見が無事終わりホッとした様子の琉偉くんでしたがこの日、もう一つ大役をつとめることになっていました。それは試合前に大阪エヴェッサのブースターの皆さんの前でご挨拶をすることです。
大阪エヴェッサの選手が入場し、最後に「背番号10番、RYUI TSUCHIDA!!」というコールとともに大声援の中、琉偉くんがコートに入場しました。そして大きな声で「10番の土田琉偉です!何事も諦めずにチャレンジし、楽しみたいと思います!宜しくお願いします!」とブースターの皆さんに自己紹介とこれからの意気込みを話しました!
その後、琉偉くんは最後まで試合を観戦し、久しぶりに会場で試合を観戦できて「とても楽しかった!」と話しておりました。
今後、琉偉くんは2019シーズン終了まで、月に1〜2回、定期的にチームを訪問し、多様な活動に参加していきます。練習への参加や、試合当日の選手サポートを通じて琉偉くんの体力、自信や社会性を取り戻し、治療へのモチベーションの向上や琉偉くんにとって新たな目標ができればと考えております。
琉偉くんのご家族は「今までお世話になった病院や支援してくださる方々、また同じ長期療養をしているお友達に元気や勇気のお返しができれば」と話しておりました。琉偉くん自身が成長していく姿を前向きに長期療養しているお子様のロールモデルとして発信されることで同じような病気のあるお子さんたちの希望や励みに繋がると考えております。