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9月21日に、男子プロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」にペルテスで長期療養中の小学校5年生の高見俊翔(たかみしゅんと)くんが入団しました。
高見俊翔くんは、Being ALIVE Japanが開発、企画・運営する「スポーツチームの入団を通じた長期療養中のこどもの退院・復学支援事業TEAMMATES」を通じて入団が実現しました。TEAMMATES事業は、B.LEAGUE HopeのSR(社会的責任活動)パートナーである日本財団の助成によりご支援をいただき、当事業を企画・運営しております。
入団式には多く選手やスタッフが参加してくださり、俊翔くんが入団して楽しみにしていたこと「選手やコーチに会えること」が早速実現しました。入団式冒頭には、チームを代表して北ゼネラルマネージャー、佐藤ヘッドコーチ、そして辻選手よりご挨拶をいただきました。
● 北ゼネラルマネージャー
「今日来ていただいている高見俊翔くんが川崎ブレイブサンダースの一員になれることを大変うれしく思います。川崎ブレイブサンダースの一員として目標に向かって努力し、チームメイトとの距離を縮めて、協力しながら前に進んで行ってほしいと思います。最後になりますが、川崎ブレイブサンダースのクラブアイデンティティである「BE BRAVE」は最後まで諦めずに挑戦するという意味があります。クラブとともに一緒に体験していきましょう。」
● 佐藤ヘッドコーチ
「ヘッドコーチの佐藤です。今シーズン俊翔くんと一緒に優勝を目指して、同じチームの一員として戦えることをすごく楽しみにしています。 一緒に頑張っていきましょう!」
● 辻選手
「僕たちプロスポーツ選手は俊翔くんを始めとする、長期療養中の子どもたちに対して、コートで表現をするだけでなく、オフコート(コートの外でも)接することでなにか感じてもらえればと思います。また俊翔くんが入団してくれることで、僕たち選手への影響はとてつもなく大きいと思います。お互い高めあって「優勝」という目標に向かって戦っていきたいと思います。俊翔くんよろしくお願いします!」
辻選手は挨拶の前に、緊張している俊翔くんに「Welcome to KAWASAKI BRAVE THUNDERS!」と声かけてくださり、また歓迎の言葉を伝えてくださり、本人も緊張しながらも笑顔を見せてくれました。
その後、俊翔くんは契約書の署名をし、北ゼネラルマネージャーよりユニフォームを贈呈していただきました。今回、高見俊翔くんが選んだ背番号は「10」。俊翔(しゅんと)の「と」と自分の年齢(10歳)にかけて、10番を選びました。入団式後にユニフォームの感想を聞くと「かっこいい」と今日一番の笑顔を見せてくれました。
自己紹介は緊張しつつも、大きい声で質問に回答し、どんなチームメイツになりたいですかという質問に対し、「(一チームメイツとして)選手のことをたくさん応援したり、手伝いもしたいです。」と答えていました。
最後には入団記念写真を選手と一緒に撮影し、入団式が無事終えました。入団式後、選手が早速俊翔くんの周りに集まり、声かけくださったことで、俊翔くん本人もチームの一員として迎えてもらい、安心したそうです。
入団式の取材では、学校でバスケを始めていて楽しんでいること、また活動参加を通して、シュートをもっと上手くなりたいと話していました。日本代表戦も見ており、憧れの選手は今回入団した川崎ブレイブサンダースの選手「ニック・ファジーカス」と話しており、今日会えて嬉しそうでした。また選手に聞いてみたい質問はありますか?という質問に対し、俊翔くんは「どうしたら身長が高くなるのか聞いてみたいです。」と話していました。
俊翔くんのお母さんは、「病名を聞いた時、病院の中にも周りに同じ病気のお子さんがいなくて、病気に関する情報が少なかったです。インターネットで病気のことを調べていた時に、アルバルク東京に入団した人形櫂世くんの活動記事を見つけ、その活動の様子を入院中の本人にも見せて、同じ病気で前向きに頑張っているお友達がいるよと話し、励みにしていました。」と事業入団の経緯を話してくださりました。今回の入団は、TEAMMATESのお子さんが繋いだ入団でもありました。
また現在、治療目的で補装具をつけているため、できるスポーツが限られている中、バスケットボールは本人が参加することができるスポーツであるため、本人もこれからの活動をとても楽しみにしています。
俊翔くんは1シーズン、チームの一員として活動していきます。今後も皆様、俊翔くんの活躍をぜひ試合会場、またFacebookおよび活動レポートを見ていただき、応援いただければと思います。
● 高見俊翔くんの入団式に関する記事
① 神奈川新聞:https://www.kanaloco.jp/article/entry-196954.html
② 日刊スポーツ:https://www.nikkansports.com/sports/news/201909210000598.html
③ 川崎経済新聞:https://kawasaki.keizai.biz/headline/790/
④ バスケットボールキング:https://basketballking.jp/news/japan/20190922/191462.html?cx_cat=page1